さくらのVPSにFreeBSD 9.0-RELEASEをインストールしてみた(3)
今回はntpdとportsの展開です。
- ntpd
初期インストールされているntpdをそのまま使用。簡単な設定のみです。
- /etc/rc.conf
ntpd_enable=”YES”
- /etc/ntp.conf
より上位のntpサーバーを指定したい場合はNICTのサーバーを指定してみましょう。
server ntp.nict.jp iburst maxpoll 9 - 動作確認
# ntpq -p
- portsの取得と展開
最新のportsを取得します。
- 取得
# portsnap fetch
- 最初の展開
# portsnap extract
- 2回目以降
# portsnap fetch
# portsnap update
さくらのVPSにFreeBSD 9.0-RELEASEをインストールしてみた(2)
今回はファイヤーウォールipfwの設定です。
さくらのVPSを運用してみるとわかるのですが、攻撃が結構スゴイです。恐らく狙い撃ちされているのでしょう。本来は一通りの設定を終えてからファイヤーウォールを設定した方が面倒でないのですが、最小限の設定を先にしてしまいます。
- ipfw
とりあえず、mailとDNS、NTP、SSHだけを空けておきます。
- /etc/ipfw.conf (新ファイル作成)
# statefull
add 10000 check-state
add 10010 deny all from any to any frag
add 10020 deny tcp from any to any established
add 10030 pass all from me to any out keep-state
add 10040 pass icmp from any to any#add 11000 pass tcp from any to me 20 setup keep-state
#add 11010 pass tcp from any to me 21 setup keep-state
add 11020 pass tcp from any to me 25 setup keep-state
add 11040 pass tcp from any to me 53 setup keep-state
add 11050 pass udp from any to me 53 keep-state
add 11060 pass udp from any to me 123 keep-state
add 11070 pass tcp from any to me 20022 setup keep-state
#add 11080 pass tcp from any to me 50000-51000#add 64999 deny log all from any to any
add 65000 deny all from any to any- /etc/rc.conf
firewall_enable=”YES”
firewall_type=”/etc/ipfw.conf”
firewall_logging=”YES”- 動作確認
# ipfw -a list
64999行の#を外すと最終的に弾いたパケットのログ(⇒ /etc/security)が採れます。
さくらのVPSにFreeBSD 9.0-RELEASEをインストールしてみた(1)
さくらのVPSの新サービスキャンペーンに乗ってサーバーの移行が完了。旧サーバーは解約したが、5/31まで使用できるので、今一度、FreeBSDをインストール。一通りのサービスの設定メモ。
- OS(amd64 minimal構成)
まず『さくらのVPSカスタムOSインストール機能』について参照。
FreeBSD 8.1Rをインストールして後に9.0Rへupgradeします。i386版(32bit)とamd64版(64bit)がありますが、契約メモリが4GB未満であればi386の方がメモリ、HDDの消費が少ないですが、パフォーマンスはamd64の方が高いようです。(VPSのベースOSは間違いなく64bitなのでオーバーヘッドが少ないのでしょう)
以下、FreeBSDのインストーラーのデフォルトから変更するところを列挙。
- 配布パッケージ ⇒ 『Minimal』を選択
- サービス設定 ⇒ 基本的にすべて『No』を選択しあとで設定
- タイムゾーンの設定CMOSクロック設定 ⇒ UTCを選択(重要!)
- パッケージコレクション(ports) ⇒ 『No』を選択しあとで設定
- ユーザアカウントの設定 ⇒ 少なくとも1アカウントを登録(GroupはWheel)
- sshd
VNCコンソールでは作業性が悪いので、Teratermなどからアクセスできるようにsshdの設定をします。
以下、関連設定ファイルの変更点を列挙。
- /etc/group
wheel groupに上で追加したユーザアカウントを追加。
wheel:*:0:root,username- /etc/ssh/sshd_config
・#Port 22 ⇒ Port 20022
※#を外してポート番号を任意の番号に変更(セキュリティ対策)
・#PermitRootLogin no ⇒ PermitRootLogin no
※既にrootでのログイン禁止であるが#を外して明示的に設定
・#PasswordAuthentication no ⇒ PasswordAuthentication yes
※#を外してパスワード認証を許可- /etc/rc.conf
sshd有効化のため以下を追加
・inetd_enable=”YES”
・sshd_enable=”YES”- /etc/hosts.allow
特定のホストからしかssh接続を許可しないために以下を設定
#sshd : .evil.cracker.example.com : deny ⇒ sshd : .abc.co.jp : allow
※この例ではabc.co.jpドメインからのアクセスのみ許可
- FreeBSD 8.1R ⇒ 9.0Rへupgrade
以下のコマンドを順に実行。詳しくはここを参照
- # freebsd-update fetch
- # freebsd-update install
- # freebsd-update upgrade -r 9.0-RELEASE
- # freebsd-update install
- # shutdown -r now
- # freebsd-update install
以上でさくらVPS上でFreeBSD 9.0-RELEASEが稼働しました。今日はここまで。
尚、今回はFreeBSD 8.1Rから9.0Rへupgradeする手法を用いましたが、さくらの田中社長のblogのここで説明されている方法を使えば最初から9.0Rのインストールも可能です。どちらが良いかは意見の分かれるところでしょう。
次回はipfwあたりの設定
FreeBSD 9.0-RELEASEのインストール
311の計画停電時にいろいろと懲りたので、さくらのVPSをバックアップ用に借りています。新契約を追加したので、インストール中。デフォルトのOSはCentOSですが、FreeBSD好きなので、FreeBSD 9.0-RELEASEをインストール中です。
そのメモです。(執筆途中)
- OS(amd64 minimal構成) CMOS設定がUTCであることを忘れずに!
- sshd ・・・OK
- /etc/ssh/sshd_config
- /etc/rc.conf
- /etc/hosts.allow
- ftp ・・・OK
- /etc/inetd.conf
- /etc/rc.conf
- /etc/hosts.allow
- bind9.9.0(ports) ・・・OK
- /etc/namedb/0.0.127.in-addr.arpa
- /etc/namedb/named.ca
- /etc/namedb/named.conf
- /etc/namedb/rndc.*
- /etc/resolv.conf
- /etc/rc.conf (named_program)
- /etc/mtree/BIND.chroot.dist (uname=bind)
- postfix 2.9.1(ports) ・・・OK
- /usr/local/etc/postfix/main.cf
- /usr/local/etc/postfix/virtual
- gawk ・・・OK
- ipfw ・・・OK
ちなみにこのblogは非力なC3マシンでテスト的に動かしているので超遅いです。
すみませんです。
『パソコンでJJYを簡単受信&可視化しよう』フォローアップ。。。
『パソコンでJJYを簡単受信&可視化しよう』
を読んで頂いた方から、Spectrum Labの復調音が聞こえないとお問い合わせをいただきました。調査をしましたところ執筆に用いたSpectrum LabのバージョンV2.77b18よりも新しいバージョンのSpectrum LabだとNGのようです。
⇒現在β公開されているV2.78 b04では直っているようです。 2012.4.29追記
原因:
DSPブロックのAGC機能が正常動作していないようにみえます。
その原因は不明です。
対処法:
対処案1 古いバージョンのSpectrum Labを使用する。
V2.77b18以前のものにインストールし直します。
対処案2 AGCを無効にし後段のアンプゲインを上げる。
1)Compornents ⇒ Show Compornents(circuit window)をクリック。
2)L4の右にあるDSP blackboxをクリック。
Automatic Gain Control ⇒ Mode ⇒ Offを選択
3)DSP blackboxの右にあるアンプモジュールをクリックし、
右端のスライダーでGainを50dB程度(要調整)に上げる。
以上です。