さくらのVPSの新サービスキャンペーンに乗ってサーバーの移行が完了。旧サーバーは解約したが、5/31まで使用できるので、今一度、FreeBSDをインストール。一通りのサービスの設定メモ。
まず『さくらのVPSカスタムOSインストール機能』について参照。
FreeBSD 8.1Rをインストールして後に9.0Rへupgradeします。i386版(32bit)とamd64版(64bit)がありますが、契約メモリが4GB未満であればi386の方がメモリ、HDDの消費が少ないですが、パフォーマンスはamd64の方が高いようです。(VPSのベースOSは間違いなく64bitなのでオーバーヘッドが少ないのでしょう)
以下、FreeBSDのインストーラーのデフォルトから変更するところを列挙。
- 配布パッケージ ⇒ 『Minimal』を選択
- サービス設定 ⇒ 基本的にすべて『No』を選択しあとで設定
- タイムゾーンの設定CMOSクロック設定 ⇒ UTCを選択(重要!)
- パッケージコレクション(ports) ⇒ 『No』を選択しあとで設定
- ユーザアカウントの設定 ⇒ 少なくとも1アカウントを登録(GroupはWheel)
VNCコンソールでは作業性が悪いので、Teratermなどからアクセスできるようにsshdの設定をします。
以下、関連設定ファイルの変更点を列挙。
- /etc/group
wheel groupに上で追加したユーザアカウントを追加。
wheel:*:0:root,username
- /etc/ssh/sshd_config
・#Port 22 ⇒ Port 20022
※#を外してポート番号を任意の番号に変更(セキュリティ対策)
・#PermitRootLogin no ⇒ PermitRootLogin no
※既にrootでのログイン禁止であるが#を外して明示的に設定
・#PasswordAuthentication no ⇒ PasswordAuthentication yes
※#を外してパスワード認証を許可
- /etc/rc.conf
sshd有効化のため以下を追加
・inetd_enable=”YES”
・sshd_enable=”YES”
- /etc/hosts.allow
特定のホストからしかssh接続を許可しないために以下を設定
#sshd : .evil.cracker.example.com : deny ⇒ sshd : .abc.co.jp : allow
※この例ではabc.co.jpドメインからのアクセスのみ許可
- FreeBSD 8.1R ⇒ 9.0Rへupgrade
以下のコマンドを順に実行。詳しくはここを参照
- # freebsd-update fetch
- # freebsd-update install
- # freebsd-update upgrade -r 9.0-RELEASE
- # freebsd-update install
- # shutdown -r now
- # freebsd-update install
以上でさくらVPS上でFreeBSD 9.0-RELEASEが稼働しました。今日はここまで。
尚、今回はFreeBSD 8.1Rから9.0Rへupgradeする手法を用いましたが、さくらの田中社長のblogのここで説明されている方法を使えば最初から9.0Rのインストールも可能です。どちらが良いかは意見の分かれるところでしょう。
次回はipfwあたりの設定